| 真の美女はNISHIKIにあり
秋田美人は角館が有名である。かつては「わき見注意! 美人多し」の交通看板があったとか。ところが東北地方建設局に勤めていて東北各地を歴遊した経験をもつ父親から、角館などまだ甘い。田沢湖の横に西木村という小さな集落があるが、かの地に行けば「吉永小百合や藤あやこみたいのが、ごろごろしとるんだわ」とのこと。さらに、地元のローカル列車の通学時間帯は、見目麗しき女子学生がひしめき、これは現世か夢うつつか・・そんな世界が毎日くりひろげられているということだった。
「行っちゃう!」
日常冒険家の決断は軽い。父親の情報にはあいまいな点も多かったが、西木町の地図を調べると、該当する鉄道は秋田縦貫鉄道のようだ。
時刻表では朝の時間帯でも1時間半に1本しかない。秋田市に出るにも、盛岡市に出るにも角館行きに乗るしか方法はない。僕は西木村の女学生たちは午前7時40分角館着の列車に乗るはずだとふんだ。その前でもその後のでも学校の始業時間にはズレが出る。角館の手前の駅から乗り込めば、かなり確率は高いはずだ。ボールペンのなめらかな軸先が「角館」から路線をさかのぼり、2つ目の駅のところで止まった。
西明寺という駅だった。
平日ダイヤの午前7時30分発角館行きの秋田縦貫鉄道に乗る。これが今回のミッションだ。
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