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鉄道路線ルートに到達した瞬間、交差点横のバス停に女子学生発見!!
フルブレーキで減速し、ゆっくりと彼女の横を通りすぎようとした僕は、ぐらりとバランスを失い、あやうくバイクから落ちそうになった。
むむむ・・。いや、きっと彼女は父親の転勤で、最近になって名古屋から西木村に引っ越してきたに違いない。さぞかしここでは肩身のせまい思いで暮らしているはずだ。同情を禁じえない、などと勝手に想像し、次に対向してくる軽自動車のフロントガラス越しに若い女がハンドルを握っているのを発見。フルブレーキ! そしてまたもや僕は平衡感覚を失う。
むむむ・・。いや、きっと彼女は仙台出身なのだ。つきあっていた妻子持ちの男とのつらい別れに胸を痛め、仙台からはるか一人旅、偶然ここを通りかかった。同情を禁じえない。
7時30分が着々と近づいてくる。おかしい・・。僕の計算では、この道を駅に向かう女子学生たちが華やかに笑みを交わしながら自転車のペダルをこいでいる・・そしてその横を一陣の春風のようにBMWのバイクで通り過ぎ、女子学生のあふれる駅前にバイクを止め、サングラスをはずすのだ。すちゃッとね。
しかるに例の名古屋少女以来、ひとりも女子学生を見ていない。
7時20分すぎ、西明寺駅到着。改札もない一両編成用の無人駅はひっそりとしていた。わおおおお! 僕は叫んだ。誰もいない。そして一直線の線路のはるかかなたから、運命の7時30分発角館行の車両がやって来た。見えてからなかなか近づいてこない。心臓の鼓動が高まる。
一両編成の車両に乗り込むと、いるいる! 女学生たち! 父親の話ほど爛漫という感じではないが、ボックスシート席に点在する女学生は5、6人。なぜか男子生徒は一人もおらず、じっちゃんとばっちゃんがそれぞれ1名。こちらは運転席横のロングシートに腰かけている。車内の後部には、「喫煙はこちらで」の案内板。さすが都会とは違って、フトコロの深さが違う。
だが、車内の女学生たちはといえば、むむむ、全員茨城県出身者であろうか。いや、もう無理に国民をだますのはやめよう。そろそろ素直に認めるべきだ。
つまり僕はハメられた。今回のミッション自体が罠だったのだ。
失意にうちに角館に到着した。もとの駅にもどる電車が発車するのは1時間以上もあとだ。とぼとぼと武家屋敷通りの方へと歩いていくと、有名な枝垂れ桜もすっかり葉桜となって、人通りも閑散としていた。
そういえば出発してから10時間近く、何も食べていないことに気がついた。しかしもはやその気力もなかった。
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