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霧多布岬周辺の海岸沿いのスカイラインを走ると、これが絶景、絶品ロード。クレジットカードのショックも忘れ、またもや燃料の許すかぎりのローリング。あはは。あはは。あはは。あはは。こんな感じでオッサンといっしょに同じ道をぐるぐる走る。猿仕合という。
浜中ホテルの牛乳温泉につかり、霧多布岬のキャンプ場にむかったときには、すでにどの商店も店じまいのあと。午後五時は町が早い眠りにつく時間だった。食糧は? 燃料は? 悲嘆にくれる俺たちに、北海道の大地の厳しさは容赦ない。さらにあたりが暗くなりつつあるにもかかわらず、テント設営を終えたオッサンは、「あの砂浜をどうしても素足で走ってみたいんだ」とかワケの分からぬことをいいだし、ほんとうに一人で行ってしまった。俺は死にそうな寒さに早々にダウンしてシュラフにくるまった。
(本日の走行・280キロ)

<7月3日(月)>
一晩中霧と雨と寒さに震える。薄曇りの朝、海から吹き上げてくる強風でテントが大きくたわむ。
オーマイガー。頭が痛い。
どうやら風邪をひいてしまったらしい。オッサンがごそごそ飯をつくっている。
「寝てていいよ。こんな日はゆっくりしやしょう」
午後三時まではうだうだと眠る。寒さはどうしようもなく、サントリーオールドだけが頼り。しかしもう残り少ない。今日中に仕入れておかなければ。
四時半に気合イッパツ、浜中温泉まで走る。ゆっくり牛乳風呂につかった。天気予報も芳しくない。
温泉を出ると酒屋でサントリーレッドを買う。だんだんグレードが落ちてきている。昨日は早仕舞いで未練の残った海鮮料理屋に入った。いくら丼とホッキ丼を頼んで腹におさめた。
この日はそのままテントで眠る。
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