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今の世、女性台頭の時代と言われて久しいが、バイクに限ってはそんなこと、百年たってもあるまいと、午前6時に集合場所、外環新倉PA到着。
 今回のツーリングは完全女の子企画、のはずが、スパイ容疑で現在抑留中の市原氏が、レディースツーリング情報を甘く怪しげな誘いかけとともに流したものだから、本家女性6名に対し、男性5名が群がるかたちとなり、総勢11名のツーリングとなった。
 主役の女性たちの紹介は後にとっておくとして、とりあえずどうでもいい余計者の紹介をトットとすましておくことにする。
 古女房ZZR11も、フルノーマルのまま4万キロの声をききはじめた「師匠」俵氏。
 同じくZZR11を駆る激烈公務員、藤沼氏。前回のレディースツーリングにつづき2度目の参加。しかし、さりげなく今回はスーパーコンバットの2本出しにアップハン仕様。
 市原氏はXR600Rにカメラ機材をフル装備しての参加。レディスツーリングに取材という「大義名分」をもって参加しようという魂胆があさましい。600のロゴにガムテープで目張りしていたのが、誰かの手によってナンバープレートの目隠しにされていたのは笑える。
 少しして登場したのは、クリスチャン・オックン。超過激な変態であるが、平素は敬虔なRC45乗りである。この日は日曜日、どうやら教会をバックれてきた模様。主よ許したまえ。
 最後はオイラこと根本。ZZR11初期型。自分で書いていると悪口を言われないですむのがよろしい。
 11名がそろったところで記念撮影。あー、やっぱこれがツーリングだよなあ。

 ともあれ、出発。


 レディスツーリングなので、オトコは最後尾をくっついて走る権利しか認められていない。
 オン9台、オフ2台の総勢11台は右ウィンカーを点滅させながら、かろやかに高速道の本線車道に吸い込まれていく。
 集団をひっぱていく牽引役は、20年前のバイクCB750Kのくるみ嬢とUSヨシムラNinjaのかよぼん。
 つづくはくるみ嬢の妹さん、ヒロミちゃんZEAL。イエローコーンのジャケットが闘志をかもしだす。
 オー、ゼファー1100だッ! 何でこんなか細い女の子が250kgのバイクに乗るの? これはオトコが悪い。勝手に判断させてもらった。
 そしてナンジャコリャ? オフ車セロー225の金子さん。一人で林道にズンズン入っていくという噂の彼女は、うーん、やはりオトコが悪い。
 スパーダはグリーンが美しい石井さん。おしとやかな第一印象で、さぞかしおしとやかな走りかと思いきや、後で思いもよらぬ展開が。
 外環から関越道へ。
 天気はどんより曇り空。クルマの流れは120キロ前後で落ち着いているが、先頭を走る2台は、右に左に流れをかきわけていく。
 3台、4台、5台、ウィンカーが連続写真のように帯となってつづいていく。250の子が3人いるのに、という心配はまったく不要のものとすぐに悟る。みな、見事に走り慣れている。
 たまに車線変更のタイミングに遅れた子がいると、さすが「師匠」俵氏がすかさず車線をブロックして道をつくる。遮ってしまったクルマに挨拶することも忘れない。  秩序だった走りが乱されたのはCB750とXR600Rによってである。ウルトラマン飛行ポーズで奇声を発しながら女の子たちを抜いていく。当然、黙殺。
 本庄児玉まで500メートルの看板をすぎた瞬間、バックミラーにキラリと光る高速の物体。
 次の瞬間には真横を通りすぎていく。

 シルバーのR33GTR。


 無駄とわかっていても追跡するは、男の子の悲しいサガ、XR。つづいて俵氏が追跡、加速。あっというまに視界から消えていくZZRとGTR。XRはいつまでたっても視界から消えぬ。哀れ。
 本庄児玉の高速出口に本体が到着すると、高速警察隊のパトカーが赤色灯をまわしはじめた。俵氏があやしげな動きをしている。何があったのか。
 あとで聞いてみると、Uターンして逃げようとしていたとか。高速道路だよ、ここは。結局、パトカーは俵氏に御用ではなかったらしく、本線車道に消えていった。
「で、俵さん、さっきのGTR」
 市原氏がたずねると、
「追いつかんかったわあ。220までいったんだけど、どんどん離れていったからなあ」
「いまごろ、横の彼女に、<ルーらバイクなんかゴミだぜ>、とか言われてるよ、きっと」
「つらいっすね、俵さん」
 二人はそのまま、CBR1100XX購入の密談に入っている。


 

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