File8. 制動系篇(走行1,940km★全走行38,600km)

出費37,149円 ★ 累計\269,602円


北行きは雨天のため中止。
バンス管は納品が遅れていて、ぶらんぶらんマフラーのままだったから中止になってよかった。
9月末の日曜は秋晴れの好天気に恵まれ、つくば山にテストにおもむく。が、二輪通行禁止の風返峠も間近になったところで、対向車線を数十台の小僧軍団が血相かえて走りすぎていく。何人かが、すれ違いがてら指をクルクルまわす。ありゃりゃりゃりゃん、と、急制動、Uターン。小僧たちといっしょになって逃げる。なんでこうなんの?
交通安全週間最後の日曜とあって警察も気合を入れたようだ。逃げ遅れた6機ほどが青キップを切られていた。
くすっぽテストもできなかったが、少なくとも一つの問題点が明らかになった。
コーナーの突っ込みで、小僧たちに比べて明らかに遅れをとる。もちろんライダーの腕の問題もあるのだが、それ以上にブレーキの握りこみに不安があるのだ。程度のわるい中古のバイクを買った人なら経験あると思うが、ブレーキレバーを握りこんでいくとガクッガクッとぎこちない制動になる症状だ。ZXRはそこまではいかないが、昔乗った古いSRXなどこの症状の末期で、ズバリ、オンオフ2段階ブレーキだったのだ。つまりブレーキに対する入力量の調整がいっさいきかない。きいているか、きいていないかの2通りしかない。SRXでは、これでもって下りのコーナー入口のギャップで握りゴケという手痛い思いをしたものだ。
ZXRは5段階ブレーキといったところか。以前の経験からいってマスターシリンダーのグリスアップといった程度では目を瞠るほどの改善はみられないだろう。
いきってDAYTONA NISSINマスターシリンダー(13,000円)という安価やつをチョイスし交換。ついでだからと清水の舞台からダイビング、EARLS ステンメッシュホース(16,600円)、ブレーキオイルやら工賃やら低所得者に厳しい消費税やらで、この日の合計は37,149円也。
布もさびしく泣きそうになりながら、いや泣きながらの帰り道、頭がおかしくなった猿のようにひたすらフル加速フル減速をくりかえす。後続のクルマは「頭がおかしいのよ、きっと」と言って近づかない、のだと思う。やがて悲哀の涙は歓喜のものに。
「うりゃりゃりゃりゃああ、きくきくきく! グーですよ、これエ」
同じ涙でも成分分析をすればアドレナリン含有率2000パーセントぐらい上がっている、のだと思う。6年ぶりぐらいにジャックナイフ(といっても2センチぐらい)に興じる。何よりうれしいのは、レバー入力量と制動力がきれいに比例してくれること。こんな当たり前のことが、このバイクでは泣くほど有り難い。しかし追突される前にほどほどにしなければ。ここは住宅街なのだ。


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