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 ZXR750H型には、機関(出力特性)の違いで4種類がある。

 1、1型(89年式)国内仕様
 2、1型(89年式)輸出仕様
 3、2型(90年式)国内仕様
 4、2型(90年式)輸出仕様

 1型と2型のエンジンおよびキャブを中心とした截然(せつぜん)たる相違については前回書いたが、それぞれ国内仕様と輸出仕様でも、やはり越えられぬ大きな懸隔(けんかく)がある。
 つまり、同じ顏と体格をしながら、まったく性格の異なる4人。やれやれって感じだ。
 国内仕様と輸出仕様とでは、当然、メーターが違う。国内は180キロメーターだが、輸出車は280キロのフルスケール。メーターには電気的な「抵抗」が埋め込まれている。国内仕様では、速度が190キロを越えると、メータからバイクの頭脳に
「そろそろやめといてんか」
 と信号が送られ、
「ほな、火イつけんのやめますわ」
 と頭脳がスパークプラグに指示をだし、速度がのびなくなる。乗っている感じとしてはガス欠のときの症状と似た感じ。いわゆる点火カットだ。

 だから国内仕様の頭脳をもったバイクに、輸出用の280キロメーターをつけただけだと、
「OH! ドンドン、スピード、オーケー、デスネ!」
「そない無茶苦茶なこといわれても、メーターはん、わてらかて、ルールっつうもんがありますがな」
「イイノイイノ! ドンドン、スピード。イっちゃっときマショ!」
「亜米利加だか伊太利だか、どこの人か知らんけんど、わてらにも明石男児の誇りっちゅうもんがありますからな。あんさんにそないいわれたからて、へえへえってゆうこときくわけにはいきまへんで」
「オゥマイガ! ジャポネーゼ、頭カタイ人バッカリ!」
 というように、完全に混乱を来す可能性が高い。これはあながち冗談ではない。まるっきり走らなくなることだってある。

 電気信号の問題をクリヤーしたとしても、吸排気系が国内と輸出車で異なっている。国内仕様の、指先ほどの太さしかないチンコロみたいなマフラーでは、低速のピックアップはよくても、高回転域でイケイケというのが無理な相談だ。さらにZXR750H2型に関するかぎり、カムの部品番号が国内と輸出車とで異なっていることを発見した。現物あわせをしたわけではないが、カム山のプロファイルが異なる可能性が高い。

 ざっくり、ひっくるめていうと、こういうことだ。
 今回、二機を一機に合体させるにあたっての材料となる「H1型国内仕様」と「H2型輸出仕様」は、双子の容姿をもちながら、「深窓令嬢」と「キャバクラ嬢」ほどの違いがある。
 もちろん、どちらがどちらということは、ここでは関係ない。令嬢もキャバ嬢も同じぐらい好きだ。


マニア垂涎! ZXR750H型カタログ実寸大完全収録!
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重くても、エッチな写真っていいな。

(2002年1月30日)